エイコサペンタエン酸:EPAについて詳しく解説していきます【この記事は15分で読めます】

EPA(エイコサペンタエン酸)はオメガ3脂肪酸の一種であり人間の身体にとって非常に重要な栄養素といえます。

EPAは健康に対して多岐にわたる有益な効果を持つとされており、特に心血管系の健康維持や炎症の抑制、精神的な健康に寄与することが知られています。

目次

EPAの化学的特性

EPAの基本構造

EPAは、炭素20個の鎖と5つの二重結合を持つ不飽和脂肪酸です。

EPAの脂肪酸分類

EPAは多価不飽和脂肪酸に分類され、その中でも特に生理的に重要な役割を果たす脂肪酸の一つです。不飽和脂肪酸とは、炭素鎖に一つ以上の二重結合を持つ脂肪酸のことで、飽和脂肪酸に比べて液体状の性質を持つことが多く、特に植物油や魚油に多く含まれています。

EPAはα-リノレン酸から体内で合成されることもありますが、ヒトの体内での変換効率は非常に低いため、EPA自体を食品から摂取することが推奨されてます。

EPAの生理学的役割

EPAは、ヒトの体内で様々な生理学的役割を果たしています。

炎症抑制作用

EPAは、体内でエイコサノイドと呼ばれる生理活性物質に変換されます。

エイコサノイドにはプロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどがあり、これらは炎症反応を調整します。EPAは特に抗炎症作用を持つエイコサノイドの前駆体として働き、炎症を抑える効果が期待されています。

これにより、EPAは慢性的な炎症に関連する心血管疾患、関節炎、アレルギーなどなどのリスクを低減する可能性があると考えられています。

心血管系の健康維持

EPAは血液中の中性脂肪の濃度を低下させ、血栓形成を防ぐ作用があります。

EPAが心血管系に与える影響としては、以下の点が挙げられます。

  • 血液の粘性低下: EPAは血液の粘度を下げ、血液がよりスムーズに流れるようにすることで、動脈硬化や血栓症のリスクを低減します。
  • LDLコレステロールの減少: EPAは悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑え、動脈硬化の進行を遅らせる効果があるとされています。
  • 血圧の調整: EPAの摂取は血圧を低下させる可能性があることが研究で示されています。

これらの作用により、EPAは心臓病や脳卒中などの予防に役立つと考えられています。

精神的な健康

EPAは脳内の神経細胞の膜の構成要素であり、神経伝達に重要な役割を果たしています。いくつかの研究では、EPAの摂取がうつ病や不安症の改善に寄与する可能性が示唆されています。EPAは抗炎症作用を通じて、脳内での炎症を抑制し、神経細胞の機能をサポートすることで、精神的な健康にも寄与する可能性があります。

EPAの食品における供給源

EPAは主に海産物に豊富に含まれており、特に青魚がその主要な供給源です。以下に、EPAを多く含む食品の例を挙げます。

  • 青魚: サバ、イワシ、サンマ、ニシン、アジなど
  • 鮭類: 鮭、トラウトサーモン
  • 魚油: 特にサプリメントとして利用されることが多い

また、近年ではEPAを強化した食品(例えば、EPA添加の卵や乳製品など)も市販されていますが、自然な形で魚を食べることが最も効果的です。

EPAの健康効果に関する研究

EPAの健康効果については、多くの科学的研究が行われており、その中でも特に注目される効果について詳述します。

心血管疾患の予防

EPAが心血管疾患の予防に役立つという研究結果は数多くあります。EPAの摂取が血中トリグリセリド濃度を低下させ、血栓形成を防ぎ、動脈硬化の進行を抑制することが示されています。特に、魚を多く摂取する地域(例えば日本や地中海沿岸地域)では、心血管疾患の発生率が低いことが知られており、これはEPAや他のオメガ3脂肪酸の摂取量の多さに関連していると考えられています。

いくつかの大規模臨床試験では、EPAのサプリメントが心筋梗塞や脳卒中のリスクを低減する効果が示されています。例えば、JELIS(Japan EPA Lipid Intervention Study)試験というものでは、日本人の高リスク心血管疾患患者を対象に、EPAサプリメントを併用することで心血管イベントのリスクが大幅に低減されたという結果が報告されています。

抗炎症作用と自己免疫疾患

上記の通り、EPAは抗炎症作用を持つため、炎症に関連する疾患に対して有効である可能性があります。関節リウマチやクローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の管理にもEPAの摂取が役立つという報告があり、炎症反応を抑えることで症状の緩和が期待されています。

精神疾患への効果

EPAがうつ病や双極性障害、不安症などの精神疾患の改善に効果があることを示す研究も増えてきています。特に、EPAとDHA(ドコサヘキサエン酸)を組み合わせたサプリメントが、抗うつ薬の効果を補完する形で有効に働くとされています。

精神疾患に対するEPAの作用メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、炎症を抑制し、神経細胞の機能を保護することで、脳の健康に寄与していると考えられています。

がん予防の可能性

EPAを含むオメガ3脂肪酸が一部のがんの予防に役立つ可能性についても研究されています。特に、大腸がんや乳がん、前立腺がんに対する予防効果が期待されており、これらの研究では、EPAが細胞の異常な増殖を抑制し、炎症を軽減することが示唆されています。

EPAの推奨摂取量

EPAの適切な摂取量は、個人の年齢、性別、健康状態によって異なります。日本では、国民健康・栄養調査に基づいて、成人男性は1日あたり約1.6g、成人女性は約1.4gのEPAを含むオメガ-3脂肪酸を摂取することが推奨されています。

一方で、アメリカ心臓協会は、心血管疾患の予防のために週に2回以上魚を摂取することを推奨しており、その際に得られるEPAの量は約0.5gから1g程度です。

EPAの欠乏と過剰摂取

EPAの欠乏症

EPAが欠乏すると、炎症性疾患や心血管疾患、精神疾患のリスクが増加する可能性があるとされます。


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