ダイエットや減量でよく耳にする「たんぱく質」とは一体なんなのか【この記事は10分で読めます】

たんぱく質=プロテインという言葉は古代ギリシア語の「プロテインオス」に由来しますが、その意味は「第一なるもの」また「最も重要なもの」です。

古代ギリシア文明の時代から、たんぱく質は生物の生命維持において最も基本的で重要な栄養素と考えられており、その名前はその役割を反映しています。

たんぱく質は最重要の栄養素であることが認識されていることが分かりますね。

たんぱく質とは、身体を作るうえで、そして生命にとって不可欠な分子であり、その多様な機能は生物の成長、修復、代謝、免疫などあらゆる生命活動に関わってくることが分かります。

筋肉や臓器などが正常に動くためにはそれぞれ正しく構成されているだけでなく酵素やホルモンなどの存在も必要不可欠です。

この酵素やホルモンも実はたんぱく質から作られています。

1. 酵素
たんぱく質の中でも非常に重要な役割を担うのが酵素です。酵素は化学反応を促進する触媒として働きます。例えば、食物を消化する際、唾液中のアミラーゼや胃液中のペプシンといった酵素が、炭水化物やたんぱく質を分解する役割を果たします。酵素は特定の基質に対して非常に高い特異性を持ち、正確かつ効率的に化学反応を進行させます。

  1. 構造たんぱく質
    たんぱく質は体の構造を支える役割も果たします。例えば、美容関連で耳にするケラチン(毛髪や爪の主成分)やコラーゲン(皮膚や軟骨の主成分)などが構造たんぱく質に該当します。これらは生体の強度や弾力性を保ち、体の形状を維持する役割を担っています。
  1. 輸送たんぱく質
    生体内では、物質を運ぶためのたんぱく質も数多く存在します。代表的な例がヘモグロビン(血液)で、これは赤血球内に存在し、酸素を肺から全身に運ぶ役割を果たしています。また、細胞膜に存在する輸送たんぱく質は、特定の物質(イオンや分子)を細胞内外に選択的に運びます。
  1. 防御たんぱく質
    たんぱく質は免疫系にも重要な役割を果たしています。抗体(免疫グロブリン)は、異物や病原体を認識して無力化する役割を担います。これにより、体は細菌やウイルスから守られます。
  1. 調節たんぱく質
    たんぱく質は生体の機能を調節する役割も持ちます。例えば、ホルモンであるインスリンは、血糖値を調節する重要なたんぱく質です。また、DNAの複製や転写を制御するたんぱく質もあり、遺伝情報の正確な伝達と発現に寄与しています。

つまり、たんぱく質は人間の身体にもっとも必要で基本的な成分であり重要な役割を果たします。

次にたんぱく質の種類について掘り下げていきます。


たんぱく質はその構造や機能に基づいてさまざまな種類に分類されます。

以下は、主要なたんぱく質の種類です。

(1) 完全たんぱく質
完全たんぱく質とは、体が必要とするすべての必須アミノ酸を含むたんぱく質を指します。動物性たんぱく質(肉、魚、卵、乳製品など)は、通常完全たんぱく質に分類されます。

(2) 不完全たんぱく質
不完全たんぱく質は、いくつかの必須アミノ酸が欠けているたんぱく質です。多くの植物性たんぱく質(穀物、豆類など)は不完全たんぱく質に分類されますが、これらを組み合わせることで必須アミノ酸を補うことができます。

(3) 構造たんぱく質
前述のように、構造たんぱく質は体の形や構造を形成するために重要です。コラーゲンやエラスチンは体の弾力性を保つために働き、ケラチンは保護的な役割を果たします。

(4) 機能たんぱく質
酵素やホルモンなどの機能たんぱく質は、特定の化学反応や生理的プロセスを助けます。これらのたんぱく質は、体内でのさまざまな生化学反応を調整・促進します。

筋肉は主にたんぱく質からできており、運動やトレーニングによって筋繊維が損傷すると、修復時にたんぱく質が使われ、筋肉が強くなります。

このプロセスは「筋肥大」と呼ばれ、筋肉を増やすために不可欠です。

たんぱく質はアミノ酸から構成され、その立体構造が特定の機能を持つ要因となります。

日常生活においても、適切な量のたんぱく質を摂取することが健康維持の鍵となります。

健康的な身体づくりにはたんぱく質が欠かせないものということがわかりますね。

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